〜 An Encouragement of Ninjalogy 〜

猫の目時計

忍者が時間を知る方法として猫の目の瞳孔を利用したという記録があります。
「六つ丸く 五七は卵 四つ八つ柿の実にて 九つは針」
「六つ」はいわゆる「明け六つ」「暮れ六つ」のことで、日の出・日の入りの時刻を指します。当時は昼夜の長さをそれぞれ6等分して時刻を決めていたため、同じ時刻でも季節によって変わるのですが、「明け六つ」は今の時刻でいう4〜6時頃、「暮れ六つ」は午後の5〜7時頃となります。つまり、日の出・日の入りで辺りが暗い時間帯には猫の目は瞳孔が開いてまん丸になっているということです。
同じく「五つ」(6〜8時)、「七つ」(午後3〜5時)には少し瞳孔が閉じて卵形になります。
「四つ」(9〜10時)、「八つ」(午後1〜2時)には柿の実の形状に、「九つ」(12時頃)には瞳孔が閉じて針のように細くなります。
もちろん天候にも左右されますし、当時の日本は今と違って不定時法ですので、季節によって時刻も変わるのですが、晴れた日の屋外ではほぼ正確だということです。



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